帯状疱疹ワクチンの効果とは?定期接種の対象や補助金制度もわかりやすく解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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帯状疱疹ワクチンの効果とは?定期接種の対象や補助金制度もわかりやすく解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

帯状疱疹ワクチンの効果とは?定期接種の対象や補助金制度もわかりやすく解説

帯状疱疹を予防するためにできること

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルス(VZV)が再活性化して発症する感染症で、50歳以上の2人に1人が発症すると言われています。日常的にできる予防法は、規則正しい生活とストレス管理、そして何よりワクチン接種が有効です。

特に最近は、「帯状疱疹ワクチン」が全国の内科や皮膚科で注目されており、予防医学の第一歩として取り入れる方が増えています。そして今回、2025年4月(令和7年度)より高齢者の帯状疱疹ワクチンが定期接種となりました。

免疫力を保つ生活習慣とは?

免疫力が低下すると帯状疱疹が発症しやすくなります。栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠が基本です。とくにストレスや疲労が続くと免疫が落ちやすくなるため、日々の生活リズムを整えることが予防の第一歩です。

50歳以上は要注意!発症を防ぐためのポイント

50歳を過ぎると免疫機能が自然と衰えてきます。その結果、長年眠っていた水痘ウイルスが活性化し、帯状疱疹を引き起こすことがあります。
特に注意すべきなのは以下の方々です:

☑︎慢性疾患(糖尿病・高血圧など)のある方

☑︎抗がん剤治療や免疫抑制薬を使っている方

☑︎強いストレス下にある方

 ワクチンによる予防は、50歳以上の方に特に推奨されており、厚生労働省も積極的な接種を勧めています(日本感染症学会ガイドラインより)。これからの健康を守る選択として、一度ワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか?

帯状疱疹ワクチンの種類と効果

帯状疱疹ワクチンには現在、生ワクチン(ビケン)と不活化ワクチン(シングリックス)の2種類があります。どちらも帯状疱疹の発症や重症化を防ぐ効果がありますが、効果や持続期間に違いがあります。ワクチンの特徴を知ることで、自分に合った選択がしやすくなります。

生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス)の違い

帯状疱疹ワクチンは、「生ワクチン(ビケン)」と「不活化ワクチン(シングリックス)」の2種類に分かれます。

参照:帯状疱疹ワクチンの定期接種開始に向けての声明文/一般社団法人 日本ペインクリニック学会 

免疫力が低下している方や高齢者にはシングリックスが推奨されており、糖尿病などの基礎疾患がある方にはこちらが安心。副反応はシングリックスの方が出やすい傾向にあるものの、重症化を防ぐ効果には優れています。

帯状疱疹ワクチンの副反応と接種後の注意点

どちらのワクチンも安全性は高いとされていますが、以下のような反応が報告されています:

☑︎注射部位の痛み・腫れ・赤み(数日で治まります)

☑︎倦怠感や軽い発熱(特にシングリックスで多い)

☑︎ごくまれにアレルギー反応(アナフィラキシー)

接種後は、激しい運動や飲酒を避け、安静を心がけましょう。また、発熱や腫れが長引く場合は、すぐに医療機関へ連絡してください。

帯状疱疹ワクチンの接種方法と定期接種制度

帯状疱疹ワクチンの接種は任意接種が基本でしたが、2025年4月(令和7年度)より伊丹市を含む多くの自治体で高齢者の帯状疱疹ワクチンが定期接種となりました。

接種は次のように行われます:

☑︎シングリックス:2回接種(筋肉注射)

☑︎生ワクチン:1回接種(皮下注射)

帯状疱疹ワクチンの接種対象年齢と時期

現在、日本では50歳以上の方が主な接種対象です。60歳以上では特に発症率が高くなるため、厚生労働省や日本感染症学会も接種を推奨しています。また、がん治療中や免疫抑制薬を使用している方にも有効とされ、かかりつけ医の判断で接種を検討する場合もあります。

接種に最適な時期は「健康なとき」。副反応を避けるためにも、インフルエンザワクチンなどとは2週間以上間隔を空けると安心です。

定期接種と任意接種の違いとは?

「定期接種」と「任意接種」の違いを簡単に整理すると以下の通りです。

☑︎定期接種:国や自治体が推奨し、費用の一部または全額を負担

☑︎任意接種:自己判断で受ける接種。補助金は自治体により異なる

帯状疱疹ワクチンは「任意接種」が基本でしたが、近年多くの自治体で補助金制度が始まり2025年4月1日(令和7年度)以降からは、「定期接種」の位置づけになりました。制度の違いをよく理解しておくことで、経済的な負担を減らすことにもつながります。

定期接種の対象は?

令和7年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる方(生年月日は次のとおりです。)

②60歳~64歳で身体障害者手帳1級相当のヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害のある人(身体障害者手帳か診断書持参)

当院では伊丹市に住民票のある65歳以上の方を中心として定期接種、及び補助制度を利用した接種を行っていますが、住民票のある市町村のホームページをご確認下さい。

帯状疱疹ワクチンの補助金制度と活用方法

高齢者の定期接種に加えて、自治体による補助金制度が整備されているため費用面のハードルが下がっています。ただし、実施状況は市区町村によって異なるため、事前の確認が必要です。当院でも必要な情報提供を行っていますので、お気軽にご相談ください。

伊丹市・川西市・宝塚市などでの費用

①高齢者の帯状疱疹ワクチン定期予防接種について
 自己負担金:

 必要な持ち物:
☑︎マイナ保険証等
☑︎自治体から送られてきた「令和7年度 高齢者の帯状疱疹予防接種券」

 各自治体での詳細はコチラ:
☑︎伊丹市
☑︎宝塚市
☑︎川西市

②帯状疱疹ワクチン任意予防接種費用の助成について
 助成金:
1人につき1回限り4,000円を助成

 申請方法:
保健センターへ必要書類を郵送または持参することで助成金がもらえます。
☑︎帯状疱疹ワクチン助成申請書及び請求書
☑︎領収書
☑︎振込口座の写し

 各自治体での詳細はコチラ:
☑︎伊丹市
☑︎宝塚市
☑︎川西市

まとめ

帯状疱疹は、発症後の強い痛みや後遺症を防ぐためにも、予防が非常に重要です。ワクチン接種は、50歳以上の方や免疫力が低下している方にとって有効な手段であり、定期接種や自治体の補助金制度を活用することで、費用負担も抑えることができます。

伊丹市・川西市・宝塚市にお住まいで、帯状疱疹ワクチンを検討されている方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。接種の可否や補助制度についても、わかりやすくご案内いたします。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)