2026年夏、コロナが増えている?現在のコロナ症状・抗原検査・治療を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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2026年夏、コロナが増えている?現在のコロナ症状・抗原検査・治療を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

2026年夏、コロナが増えている?現在のコロナ症状・抗原検査・治療を医師が解説

最近、当院では、発熱や喉の痛み、咳などで受診され、新型コロナウイルスの抗原検査が陽性となる方が増えています。「コロナはもう終わったのでは?」と思われる方もいるかもしれません。2023年5月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は5類感染症となり、以前のような一律の行動制限はなくなりました。しかし、 新型コロナウイルス感染症がなくなったわけではありません。

今回は、2026年夏の流行状況を踏まえ、現在のコロナ症状、コロナ潜伏期間、抗原検査はいつから受けるべきか、陽性後の治療や外出の目安について解説します。

最近また新型コロナウイルスが増えている?

「コロナは冬の病気」というイメージがあるかもしれません。しかし、新型コロナウイルスは季節を問わず流行を繰り返しています。2026年夏も厚生労働省から毎週の発生状況が公表されており、8月21日にも最新の発生状況が更新されています。全国の患者数が一方向に増えている、と単純に言える状況ではありませんが、地域ごとの流行には注意が必要です。  

2026年夏の新型コロナウイルスの流行状況

2026年夏も全国で新型コロナウイルス感染症の患者が報告されています。地域によって流行状況には差があり、全国一律に増加しているわけではありませんが、当院でも最近、発熱や喉の痛みなどで受診され、抗原検査で陽性となる方がみられています。「夏風邪だろう」と決めつけず、コロナの可能性も考えることが大切です。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況」2026年第33週

コロナ症状は?初期症状と注意したい症状

コロナ症状には個人差があり、症状だけで感染の有無を判断することは困難です。

発熱・喉の痛み・咳・倦怠感など現在みられるコロナ症状

新型コロナウイルスに感染すると、発熱、喉の痛み、咳、鼻水・鼻づまり、倦怠感(強いだるさ)などがみられ、頭痛や下痢などを伴うこともあります。一方、症状が軽い方や発熱しない方もいます。「熱がないからコロナではない」とは言い切れません。

特に家族や職場など身近な人に感染者がいる場合は、軽い喉の違和感や倦怠感でもCOVID-19の可能性を考えることが大切です。 

コロナと風邪・インフルエンザは症状だけで見分けられる?

結論からいうと、症状だけでコロナ、インフルエンザ、一般的な風邪を確実に区別することはできません。 

コロナ、インフルエンザ、一般的な風邪はいずれも発熱、咳、喉の痛みなどを起こします。そのため、「喉だけだから風邪」「高熱だからインフルエンザ」と症状だけで確実に区別することはできません。必要に応じて抗原検査などで確認します。

息苦しさ・意識障害など重症化を疑う危険な症状

多くのCOVID-19は軽症で経過しますが、すべてが軽症とは限りません。 

強い息苦しさ、胸の痛み、意識状態がおかしいなど、明らかに普段と違う状態があれば速やかな医療相談が必要です。特に高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある方は、症状が悪化するまで我慢せず早めに相談してください。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」

コロナ潜伏期間は何日?

コロナ潜伏期間とは、ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間です。オミクロン系統では、それ以前の変異株と比較して潜伏期間が短くなったことが報告されています。潜伏期間は平均2〜3日程度と短く、症状が出る1〜2日前から周囲に感染させる力があります。 

ただし、「感染した日」を正確に特定することは難しく、潜伏期間にも個人差があります。

さらに重要なのが、症状が出る前から他人に感染させる可能性があることです。そのため、家族や職場で感染者が出た後に喉の痛みやだるさが出てきた場合には、症状が軽くても注意が必要です。

現在は濃厚接触者に一律の外出制限はありませんが、発症した場合には周囲へ感染を広げない配慮が必要です。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

コロナはいつから検査でわかる?抗原検査を受けるタイミング

「コロナはいつから検査すればわかる?」という疑問を持つ方は多いと思います。検査ではタイミングが重要です。

発熱や喉の痛みが出たら抗原検査はいつ受ける?

症状が出てすぐはウイルス量が十分に増えておらず、感染していても抗原検査が陰性となる場合があります。目安として、症状が出てから12〜24時間経過したタイミングでの抗原検査が最も正確です。 そのため、症状が出た当日の結果だけで判断しないことが大切です。市販の抗原検査キットを使用する場合は、国が承認した「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」を選びましょう。

抗原検査が陰性でもコロナの可能性はある?

抗原検査が陰性でもコロナを完全には否定できません。検査する時期が早かったり、検体を十分に採取できていなかったりすると陰性になることがあります。症状が続く、同居家族が陽性といった場合は、1回の陰性結果だけで判断せず、必要に応じて再検査や医療機関への相談を検討してください。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」

コロナ陽性になったらどうする?治療・療養・外出の目安

コロナ陽性=必ず抗ウイルス薬、ではありません。

現在のCOVID-19治療では、年齢、基礎疾患、症状の程度、発症からの日数、腎機能、肝機能、服用中の薬などを総合的に考えて治療薬を選択します。

特に抗ウイルス薬は、「陽性になってから何日たっているか」が重要です。薬によって使用できる期間や対象となる患者さんが異なるため、早めの相談が重要です。WHOも重症化リスクのある患者では、抗ウイルス薬を含めた早期治療を推奨しています。

コロナ治療薬

日本で使用される代表的な 経口抗ウイルス薬には、エンシトレルビル(商品名:ゾコーバ®)、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®)、モルヌピラビル(ラゲブリオ®)などがあります。

ただし、これらは誰にでも同じように使用する薬ではありません。

例えばニルマトレルビル/リトナビルは、発症早期の重症化リスクが高い患者さんで有効性が示されており、EPIC-HR試験では高リスク患者の入院・死亡リスクを大きく低下させました。一方、ワクチン接種歴などを含めた低リスク集団では、症状改善への効果が明確でなかった試験もあります。

また、ニルマトレルビル/リトナビルは薬物相互作用が多く、腎機能による用量調整が必要な場合があります。

薬によって対象者、服用開始時期、併用できない薬などが異なります。陽性だから必ず処方するものではなく、患者さんの状態を確認して医師が判断します。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」

コロナ陽性なら何日休む?

現在は法律に基づく一律の外出自粛はありません。ただし、厚生労働省は発症日を0日目として5日間は外出を控えることを推奨しています。5日目にも症状がある場合は、解熱し、痰や喉の痛みなどが軽快して24時間程度経過するまで外出を控えましょう。発症後10日間程度は、高齢者など重症化リスクの高い方との接触にも配慮しましょう。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

糖尿病の方は新型コロナウイルス感染に注意

糖尿病内科医として特にお伝えしたいのが、感染症にかかった際の血糖管理です。

糖尿病があるとコロナが重症化しやすい?

糖尿病はCOVID-19の重症化リスクに関係する基礎疾患の一つです。

ただし、「糖尿病がある=必ず重症化する」という意味ではありません。

年齢、血糖コントロール、肥満、腎臓病や心血管疾患なども関係します。糖尿病の方にコロナ症状が出た場合は、普段の血糖値や使用している薬も医師に伝えてください。

参考:Bornstein SR, et al. Lancet Diabetes Endocrinol. 2020;8:546-550.

コロナ感染時のシックデイと糖尿病薬の注意点

発熱、嘔吐、下痢、食欲低下などによって血糖値が不安定になる状態を「シックデイ」といいます。 糖尿病の方がコロナに感染した場合、血糖値が普段より高くなることがあります。一方で食事が取れないため低血糖になることもあり、注意が必要です。

特に脱水の可能性がある場合、メトホルミンやSGLT2阻害薬は一時的な休薬が必要になることがあります。SGLT2阻害薬では、食事摂取不良や脱水時にケトアシドーシスのリスクにも注意が必要です。

一方、1型糖尿病では、食事が取れないからといってインスリンを完全に中止するのは危険です。

糖尿病薬は自己判断で一律に中止するのではなく、あらかじめ主治医に「熱が出たときの薬のルール」を確認しておきましょう。日本糖尿病学会も、シックデイでは個別の対応が必要であるとしています。

薬の調整については主治医へ相談してください。

参考:日本糖尿病学会・日本糖尿病協会「糖尿病患者の皆様へ:今一度シックデイ対策を」

コロナ禍を経た今だから知っておきたい感染対策

コロナ禍のように生活全体を制限する必要はありませんが、体調が悪いときには周囲へ感染を広げないための配慮が大切です。

家庭内感染を防ぐための換気・手洗い・マスク

家族にコロナ感染者がいる場合には、可能な範囲で換気、手洗い、マスクなどを行いましょう。

特に高齢者や糖尿病など重症化リスクのある方と同居している場合は、感染者との距離を取る、共用スペースの換気をするなどの工夫が有用です。

また、本人が発熱や咳、喉の痛みなどの症状がある場合、無理をして仕事や外出をすることも避けたいところです。

「マスクをするか、しないか」という二択ではなく、「今、自分の周りに感染すると困る人がいるか?」と考えると判断しやすくなります。厚生労働省も、発症後は手洗い、換気、不織布マスク、高齢者などハイリスク者との接触を控えることなどを配慮事項として示しています。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

まとめ

2026年夏も新型コロナウイルス感染症は発生しており、当院でも発熱や喉の痛みなどで受診され、抗原検査が陽性となる方がみられています。

コロナ症状は発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感などさまざまで、風邪やインフルエンザと症状だけで区別することは困難です。また、発症直後の抗原検査では陰性になることもありますので、症状が続く場合は一度の検査だけで判断しないようにしましょう。特に糖尿病の方では、感染症によって血糖値が大きく変動することがあります。

つねだクリニックは伊丹市にあり、川西市、宝塚市、尼崎市、池田市などからも患者さんにお越しいただいています。女性医師も在籍しており、駐車場もございます。「この発熱はコロナ?」「いつ検査すればいい?」「糖尿病の薬はどうすればいい?」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)