中性脂肪が高いと言われたら?下げる方法やNG習慣を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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中性脂肪が高いと言われたら?下げる方法やNG習慣を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

中性脂肪が高いと言われたら?下げる方法やNG習慣を医師が解説

健康診断で「中性脂肪が高い」と言われて、不安に感じていませんか?

「まだ症状がないから大丈夫?」
「どうやって下げればいいの?」

伊丹市・宝塚市・川西市・尼崎市・池田市からも多く来院されるつねだクリニックでも、このようなご相談は非常に多くいただきます。中性脂肪(トリグリセリド)が高い状態は、放置すると動脈硬化や心筋梗塞などにつながる可能性がありますが、早い段階で対策を行えば改善も十分に期待できます。この記事では、中性脂肪の基準や原因、リスク、下げる方法、NG習慣までわかりやすく解説します。

中性脂肪が高いとは?基準値と意味をわかりやすく解説

中性脂肪は血液中の脂質の一つで、エネルギー源として重要な役割を持っています。ただし、増えすぎると「血液がドロドロ」に近い状態となり血管に負担をかけます。 適正な範囲を理解しておくことが大切です。

中性脂肪の基準値と150・200の違い

日本動脈硬化学会ガイドラインでは、 中性脂肪の基準値は150mg/dL未満とされており、150〜199mg/dLは境界域、200mg/dL以上になると高値と判断されます。150を超えると生活習慣の見直しが必要とされ、200以上では医療的な介入を検討するケースもあります。

実は「食後」の中性脂肪も重要で、食後高脂血症が動脈硬化と強く関連することが報告されています(Nordestgaard BG et al. Circulation. 2016 )。 数値が上がるほど動脈硬化などのリスクが高まるため、「まだ大丈夫」と放置せず、早めの対応が重要です。

中性脂肪とコレステロールの違い

中性脂肪=「余ったエネルギーの貯金」

コレステロール=「細胞の材料」

中性脂肪は主にエネルギーとして使われる脂質であり、余った分は体内に蓄えられます。一方、コレステロールは細胞膜やホルモンの材料となる重要な物質です。どちらも体に必要ですが、バランスが崩れると血管への負担が増え、生活習慣病の原因になります。特に中性脂肪が高いと、小型で悪玉性の強いLDLが増えることが知られています(Austin MA et al. JAMA. 1998 )。つまり中性脂肪は“単独の問題”ではなく、脂質全体の質を悪化させる点が重要です。健康診断では「LDLだけ」ではなく、両方の数値を総合的に見ることが大切です。

中性脂肪が高い原因とは?生活習慣との関係

中性脂肪の上昇は、日常の生活習慣と密接に関係しています。特に食事や運動、飲酒習慣の影響が大きく、複数の要因が重なって数値が上がることが多いです。

食事・アルコール・運動不足が中性脂肪を上げる理由

特に糖質過多(白米・パン・ジュース)は肝臓で中性脂肪に変換されます。アルコールも肝臓で脂肪合成を促進するため強い影響があります。さらに運動不足により脂肪が消費されず蓄積されます。興味深い点として、「果糖(ジュース・果物の摂りすぎ)」が特に中性脂肪を上げやすいことが知られています(Stanhope KL et al. J Clin Invest. 2009 )。健康的と思われがちな習慣にも注意が必要です。 これらが重なることで、中性脂肪は上がりやすくなります。

内臓脂肪と体質(遺伝)の影響

内臓脂肪が増えるとインスリン抵抗性が起こり、中性脂肪が上昇します。また家族性高脂血症など遺伝の影響もあります。「頑張っているのに下がらない」場合は体質の可能性もあり、医療機関での評価が重要です。特に糖尿病や甲状腺機能低下症も中性脂肪上昇の原因となるため、専門的な血液検査が必要になることがあります。 

中性脂肪が高いとどうなる?放置するリスク

中性脂肪は自覚症状がほとんどないため、高い状態が続くと動脈硬化を進行させ、気づかないうちに心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めます(日本動脈硬化学会2022)。 さらに500mg/dL以上では急性膵炎という重篤な病気のリスクもあります。重要なのは「症状がないまま進行する」点です。これは“静かなリスク”とも呼ばれ、気づいた時には進行しているケースも少なくありません。 

脂肪肝と「症状がないこと」の危険性

中性脂肪が高いと脂肪肝(MASLD)を引き起こします。脂肪肝は一見軽そうに思われがちですが、一部は肝硬変や肝がんに進行します(Younossi ZM et al. Hepatology. 2016 )。しかも初期は無症状です。「元気だから大丈夫」という考えが最も危険なポイントです。エコー検査で早期発見が可能なため、定期チェックが重要です。 

中性脂肪が高い人に多い特徴とは

共通点として、甘い飲み物・間食・夜遅い食事・飲酒習慣があります。また睡眠不足も中性脂肪上昇と関連します(Spiegel K, 2004)。少し意外ですが、「ストレス」もホルモンを通じて脂質代謝を悪化させます。つまり単なる食事の問題ではなく、生活全体のバランスが関係しています。 

中性脂肪を下げる方法

基本は生活改善です。食事では糖質制限と食物繊維増加、EPA・DHA摂取が有効です。運動は週150分以上の有酸素運動が推奨されます(WHO)。それでも改善しない場合は薬物療法を検討します。代表的には

・ペマフィブラート(パルモディア®)

・フェノフィブラート(トライコア®)

・イコサペント酸エチル(エパデール®)

などがあり、特にペマフィブラートは近年注目されています(PROMINENT Trial (NEJM, 2022) )。患者ごとに適切な選択が重要です。 

中性脂肪が高い人のNG習慣とは

知らずに続けている習慣が、数値を悪化させていることがあります。

甘い飲み物の習慣、食べ過ぎ、夜遅い食事、過度なアルコール摂取は中性脂肪を上げる代表的な要因です。また「運動していない」「座りっぱなしが多い」といった生活もリスクを高めます。特に「週末だけ飲むから大丈夫」は誤解で、短期間の大量飲酒でも中性脂肪は急上昇します。また「ゼロカロリー飲料の過剰摂取」も代謝に影響する可能性が指摘されています。完璧を目指すより「1つずつ減らす」ことが成功のコツです。 

中性脂肪の改善にかかる期間と目安

生活改善で早ければ1〜3ヶ月で改善が見られます。ただし300mg/dL以上や合併症がある場合は薬物治療が必要です。「様子見」は危険なケースもあるため、数値に応じた判断が重要です。特に糖尿病や甲状腺疾患がある場合は専門的管理が推奨されます。 

伊丹市で中性脂肪が気になる方へ

つねだクリニックでは、生活習慣病の早期改善を重視しています。

中性脂肪が高いと言われた方に対して、生活習慣の見直しや数値の見方を丁寧に説明し、一人ひとりに合った改善方法を提案しています。無理なく続けられることを重視し、長期的な健康維持をサポートしています。

まとめ

中性脂肪が高い状態は、放置すると動脈硬化や心筋梗塞などのリスクにつながる可能性がありますが、生活習慣の見直しによって改善が期待できます。特に食事・運動・生活リズムの改善が重要です。

つねだクリニックには伊丹市をはじめ、川西市・宝塚市・尼崎市・池田市から多くの患者さんが来院されています。糖尿病内科を専門としながら生活習慣病全般を相談できる内科クリニックで、女性医師も在籍し、駐車場も完備しています。

「少し気になる」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)