自由診療の医療ダイエットとは?保険診療との違いを糖尿病専門医が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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自由診療の医療ダイエットとは?保険診療との違いを糖尿病専門医が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

自由診療の医療ダイエットとは?保険診療との違いを糖尿病専門医が解説

最近、「マンジャロ」「GLP-1ダイエット」「医療ダイエット」「メディカルダイエット」「自由診療」といった言葉をインターネットやSNSで目にする機会が増えています。

実際に当院でも、伊丹市・川西市・宝塚市・尼崎市・池田市周辺にお住まいの患者さんから、

「健康診断で血糖値が高いと言われた」
「若い頃より体重が落ちにくくなった」
「自己流ダイエットでは限界を感じる」
「マンジャロの自由診療について知りたい」

といったご相談をいただく機会が増えてきました。特に40代以降では、単なる体重増加だけでなく、内臓脂肪の増加やインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)が背景にあることも少なくありません。

そのような中で注目されているのが、GLP-1受容体作動薬を利用した医療ダイエットです。しかし一方で、

「自由診療と保険診療は何が違うの?」
「マンジャロは安全なの?」
「本当に痩せるの?」
「自費診療で受ける意味はある?」

と不安を感じている方も多いと思います。今回は、糖尿病内科医の立場から、自由診療による医療ダイエットについて、できるだけわかりやすく解説します。

自由診療の医療ダイエットとは?保険診療との違いを解説

医療ダイエットという言葉を聞くと「美容クリニックで受けるもの」というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、肥満や増えすぎた内臓脂肪は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・脂肪肝など、多くの生活習慣病と関係しています。特に40〜60代では、「体重増加=健康リスク増加」につながることも少なくありません。最近は、GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬を用いた自由診療の医療ダイエットが広がっていますが、まずは「保険診療との違い」を理解することが重要です。

自由診療と保険診療の違いとは?

日本の医療には「保険診療」と「自由診療(自費診療)」があります。

保険診療は、病気の治療として必要と認められた場合に健康保険が適用され、患者さんの自己負担が1〜3割になる制度です。一方、自由診療は保険適用外となり、費用は全額自己負担になります。

例えば、2型糖尿病と診断された患者さんに対して、血糖値改善目的でマンジャロ®(一般名:チルゼパチド)を使用する場合は、保険診療となります。

しかし、

  • 「体重を減らしたい」
  • 「美容目的で痩せたい」
  • 「健康維持のために体重管理したい」

といった目的で使用する場合は、原則として自由診療になります。この違いを知らずに受診すると「思ったより費用がかかった」と感じるケースもあるため、事前に理解しておくことが大切です。

参考:
・日本糖尿病学会 編「糖尿病診療ガイドライン2024」
・厚生労働省「保険診療と自由診療について」

なぜ医療ダイエットは自費診療になるのか?

医療ダイエットが自由診療になる最大の理由は「病気の治療」ではなく、「体重減少そのもの」を目的とするケースが多いためです。

日本では、薬ごとに「適応疾患(承認されている病気)」が決められています。マンジャロ®は、日本では2型糖尿病治療薬として承認されています。そのため、2型糖尿病の診断があり、医師が必要と判断した場合には保険診療の対象となります。一方で、糖尿病の診断がない方が、ダイエット目的のみで使用する場合は保険適用外となり、自由診療(自費診療)となります。

ただし、肥満は単なる見た目の問題ではありません。BMI(体格指数)の上昇や内臓脂肪増加は、高血圧、脂質異常症、脂肪肝、糖尿病、心血管疾患リスク増加と関連することがわかっています。 そのため最近では「美容目的」だけではなく、「健康維持・生活習慣病予防」として医療ダイエットを検討される方も増えています。

参考:
・日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
・Wilding JPH, et al. N Engl J Med. 2021;384:989-1002.

医療ダイエットで使用される「マンジャロ」とは?

マンジャロ®(一般名:チルゼパチド)は、GIP/GLP-1受容体作動薬という新しいタイプの糖尿病治療薬です。従来のGLP-1受容体作動薬には、

  • オゼンピック®(一般名:セマグルチド)
  • リベルサス®(一般名:セマグルチド)

などがありますが、マンジャロ®はGIPとGLP-1の両方に作用する点が特徴です。これにより、

  • 血糖値改善
  • 食欲抑制
  • 満腹感持続
  • 体重減少

などが報告されています。

「お腹がいっぱいだから食べない」のではなく、「以前ほど食べたいと思わなくなる」という感覚に近い方もいます。 

ただし、SNSなどで見かけるような「打てば簡単に痩せる薬」ではありません。医療ダイエットでは、薬だけでなく食事・運動・睡眠・筋肉量維持などを組み合わせることが、健康的な体重管理には重要です。 

参考:
・Jastreboff AM, et al. N Engl J Med. 2022;387:205-216.
・日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2024」

マンジャロが注目されている理由とは?

マンジャロ®が医療ダイエットで注目されている理由の一つが、「食欲を抑える作用」です。GLP-1には、胃の動きをゆっくりにする作用があり、満腹感を持続させる働きがあります。そのため、

  • 「間食が減った」
  • 「以前ほど食べなくても満足できる」
  • 「食欲が落ち着いた」

と感じる方もいます。

さらにGIP作用による代謝への影響も期待されており、海外の臨床試験では、食事・運動療法を併用した条件下で、平均15〜20%前後の体重減少が報告されています。ただし、効果には個人差があります。

ここで専門医から一言。「楽に早く痩せる」ことだけを追い求めると、脂肪ではなく「筋肉」がガリガリに落ちて老け見えし、確実にリバウンドします。目指すべきは体重の数字ではなく、健康な体づくりです。 

参考:
・Jastreboff AM, et al. N Engl J Med. 2022;387:205-216.
・Rubino D, et al. Diabetes Care. 2023;46:998-1008.

マンジャロは保険診療で使える?自由診療になるケースとは?

マンジャロ®は、日本では2型糖尿病治療薬として承認されています。そのため、

  • HbA1c上昇
  • 糖尿病診断
  • 血糖コントロール不良

などがあり、医師が必要と判断した場合には、保険診療で使用されることがあります。一方で、

  • 「痩せたい」
  • 「美容目的で使いたい」
  • 「糖尿病ではないが体重を減らしたい」

という場合は、原則として自由診療になります。最近は、「GLP-1ダイエット」「メディカルダイエット」 などの広告も増えていますが、重要なのは「薬を使えるか」ではなく、「自分の体の状態に必要かどうか」です。 そのため、診察なしで安易に薬を使用するのではなく、自分に本当に必要な治療なのかを医師と相談しながら判断することが大切です。

参考:
・日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2024 

自由診療のマンジャロ治療を受けるメリット

自由診療というと「費用が高い」という印象を持たれる方も少なくありません。しかし、自由診療には患者さん一人ひとりに合わせて柔軟に対応しやすいという特徴があります。 

日本の保険診療は「病気になってから」しか助けてくれません。しかし、自由診療なら「将来、糖尿病になりたくないから今のうちに内臓脂肪をリセットする」という前向きな予防医療が可能です。 

たとえば、

  • 健康診断で血糖値が少し高い
  • BMIが高い
  • 内臓脂肪が増えている
  • 将来的な糖尿病リスクが高い

といった方では、早い段階から生活習慣改善をサポートすることが重要です。また、医療機関で行う医療ダイエットでは、

  • 血液検査
  • 副作用確認
  • 栄養状態確認
  • 筋肉量低下予防

などを確認しながら進めることができます。特に40〜60代では、「見た目だけ」ではなく「健康寿命を延ばすために体重管理をしたい」という目的で受診される方も多くいらっしゃいます。

参考:
・日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
・アメリカ糖尿病学会(ADA)「Standards of Care in Diabetes 2025」 

医療ダイエットを始める前に知っておきたい注意点

医療ダイエットは、誰にでも適しているわけではありません。GLP-1受容体作動薬では、

  • 吐き気
  • 胃もたれ
  • 下痢
  • 便秘

などの消化器症状がみられることがあります。また、まれですが、

  • 膵炎(すい臓の炎症)
  • 胆のう疾患
  • 重度脱水

などが報告されています。さらに、「早く痩せたい」という気持ちから極端な食事制限をすると、筋肉量低下や基礎代謝低下につながることもあります。そのため、医療ダイエットでは「体重だけ」ではなく「健康的に減量すること」が重要です。

急激な減量では脂肪だけでなく筋肉も一緒に減ることがあります。筋肉は「歩くためのエンジン」であるだけでなく、血糖を取り込む重要な臓器でもあります。筋肉量が減ると代謝が低下し、リバウンドにつながることもあります。 

当院では伊丹市だけでなく、川西市、宝塚市、尼崎市、池田市からも生活習慣病や糖尿病のご相談をいただいておりますが、体重だけでなく食事、睡眠、運動習慣も含めて総合的に評価することを大切にしています。 

参考:
・日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド2024」

個人輸入のマンジャロが危険と言われる理由

最近では、インターネット上でGLP-1製剤やマンジャロ®の個人輸入を勧めるサイトも見かけます。しかし、これは非常に注意が必要です。個人輸入薬では、

  • 本物か確認できない
  • 保管状態が不明
  • 温度管理が不適切
  • 副作用時に医療フォローを受けにくい

などの問題があります。

特にマンジャロは「冷蔵保存」が必要なデリケートな注射薬です。「安いから」という理由だけで個人輸入に頼るのではなく、必ず信頼できる医療機関で処方してもらいましょう。 

伊丹市で医療ダイエット・自由診療を検討されている方へ

医療ダイエットや自由診療に興味があっても、

「本当に自分に必要なのかわからない」
「副作用が不安」
「健康診断の数値も気になる」

という方は少なくありません。特に40代以降では、肥満の背景に、

  • 糖尿病予備群
  • 脂肪肝
  • 高血圧
  • 脂質異常症

などが隠れていることもあります。そのため、「体重を減らすこと」だけではなく、「将来の健康リスクを減らすこと」が非常に重要です。

当院では、糖尿病専門医として、HbA1cや血糖値だけでなく、体重・生活習慣・内臓脂肪リスクなどを総合的に確認しながら診療を行っています。不安なことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

自由診療による医療ダイエットは、「美容目的」だけでなく、生活習慣病予防という観点からも注目されています。

特にマンジャロ®(一般名:チルゼパチド)などのGLP-1関連薬は、食欲抑制や体重減少が報告されている一方で、副作用や適応確認も重要です。

インターネットにはさまざまな情報がありますが「自分に本当に必要な治療なのか」を医師と相談しながら判断することが大切です。

つねだクリニックでは、糖尿病専門医として、血糖値・HbA1c・体重・生活習慣病リスクを総合的に確認しながら診療を行っています。

駐車場も完備しており、伊丹市だけでなく、川西市・宝塚市・尼崎市・池田市などからも多くの患者さんにご来院いただいております。

また、女性医師による診療日もございますので、自由診療や医療ダイエットについて不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)