40代・50代に多い病気とは?健康診断で見逃してはいけない異常を糖尿病専門医が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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40代・50代に多い病気とは?健康診断で見逃してはいけない異常を糖尿病専門医が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

40代・50代に多い病気とは?健康診断で見逃してはいけない異常を糖尿病専門医が解説

40代・50代になると「健康診断で初めて再検査になった」「血糖値やコレステロールが去年より高くなった」と指摘される方が急激に増えてきます。

実際、私が伊丹市で糖尿病内科の診療をしていても、この年代で初めて医療機関を受診される方は少なくありません。20代・30代では多少の無理がきいていたとしても、40代以降は代謝の低下や筋肉量の減少、内臓脂肪の増加などにより、高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病が表面化しやすくなります。

さらに怖いのは、これらの病気は初期にはほとんど自覚症状がないことです。「体調は悪くないから大丈夫」と思っている方ほど、健康診断結果を見直していただきたい年代ともいえます。

本記事では、40代・50代で特に注意したい病気や、健康診断で見逃してはいけない異常について解説します。

なぜ40代・50代から健康診断に引っかかる人が増えるのか

40代・50代になると、若い頃と同じ生活をしていても体の中は大きく変化しています。その最大の原因が「基礎代謝(寝ていても消費されるエネルギー)」の低下です。

加齢によって筋肉量は年間約0.5~1%ずつ減少するとされ、筋肉は血糖を消費する重要な臓器であるため、筋肉量が減ると血糖値が上がりやすくなります。また、内臓脂肪が増えることでインスリンの働きが低下し、糖尿病や脂質異常症、高血圧の原因になります。

男性ではテストステロンの低下、女性では更年期以降のエストロゲン減少も血圧や脂質代謝に影響することが知られています。

さらに、仕事の責任が増える年代でもあり、睡眠不足やストレス、飲酒、運動不足など複数の要因が重なることで、健康診断で初めて異常を指摘される方が増えてきます。

つまり40代・50代は「急に病気になる年代」ではなく、「20~30代から積み重ねてきた生活習慣の結果が数字として表れる年代」と考えると分かりやすいでしょう。

【参考文献】
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」

40代・50代で特に注意したい病気

厚生労働省の統計では、40代・50代で特に増加する病気は次のようになります。

第1位 高血圧症(約3人に1人)

40歳を超えると急激に増え始め、日本で最も患者数が多い生活習慣病です。自覚症状は少ないものの、脳卒中や心筋梗塞の最大の危険因子です。

第2位 脂質異常症(約6人に1人)

LDLコレステロールや中性脂肪が高くなる病気で、動脈硬化を静かに進行させます。

第3位 糖尿病・糖尿病予備群(約5~6人に1人)

糖尿病が強く疑われる人は約1,000万人、予備群を含めると約2,000万人とされ、日本人に非常に多い病気です。

そのほか、

・脂肪肝(MASLD)

・高尿酸血症・痛風

・慢性腎臓病(CKD)

も40代以降で増加します。

糖尿病専門医として診療していると、「血糖値だけ」が悪い方は少なく、高血圧や脂質異常症を同時に合併している患者さんが非常に多い印象です。

【参考文献】
厚生労働省「国民健康・栄養調査」

「まだ大丈夫」が最も危険な理由

40代・50代の患者さんからよく聞く言葉があります。

「去年も少し高いと言われたけれど、そのまま様子を見ていました。」

しかし、生活習慣病は放置しても自然に治ることはほとんどありません。むしろ時間とともに進行し、糖尿病であれば腎臓や目、神経への影響が出ることがあります。高血圧症や脂質異常症も、長期間放置することで動脈硬化が進み、将来的な脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。

最近では糖尿病が認知症の発症リスクを約1.5倍高めることも報告され、「脳の生活習慣病」という考え方も広がっています。

健康診断の異常は、「病気の入り口」であると考え、症状がない段階から対策を始めることが大切です。

【参考文献】
日本循環器学会「心血管病予防ガイドライン」

Lancet Commission on Dementia 2024 

健康診断で見逃してはいけない異常とは?

健康診断の結果には多くの項目がありますが、その中でも40代・50代で特に注意したいものがあります。

私自身、糖尿病専門医として診療していますが、受診のきっかけになることが多いのは、

・HbA1c

・空腹時血糖

・LDLコレステロール

・中性脂肪

・血圧

・AST/ALT(肝機能)

・クレアチニン・eGFR(腎機能)

・尿たんぱく

です。

近年では脂肪肝(MASLD)が糖尿病や心血管疾患のリスクを高めることも分かっており、「肝機能が少し高いだけ」と放置するのはおすすめできません。

当院では院内でHbA1cを迅速測定できるため、その日のうちに結果をご説明し、必要に応じて追加検査や治療方針をご提案しています。

HbA1cや血糖値が高いと言われたら?

「血糖値」はその日の食事内容で大きく変わりますが、「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は過去1〜2ヶ月間の血糖値の「平均値」を表すため、ごまかしが利きません

一般的には、

  • 5.6%以上:将来的な糖尿病リスクが高い
  • 6.5%以上:糖尿病が強く疑われる(他の検査とあわせて診断)

とされています。

健康診断でこのどちらかが引っかかった場合、すでに糖尿病の予備群に入っている可能性が高いです。

「ただの食べ過ぎかな」と放置して数年が経ち、本格的な糖尿病になってから受診されるケースは少なくありません。しかし、早い段階で専門医に相談すれば、お薬に頼らずとも「ご飯の食べる順番を変える」「1日10分遠回りして歩く」といった小さな生活習慣の見直しだけで、数値をキレイに元に戻せることも多いのです。

【参考文献】
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」

まとめ

40代・50代は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、高尿酸血症などの生活習慣病が増え始める年代です。特に健康診断でHbA1c・血糖値・LDLコレステロール・中性脂肪・血圧などの異常を指摘された場合は、「まだ大丈夫」と自己判断せず、早めに医療機関へ相談することが将来の合併症予防につながります。

つねだクリニックでは、糖尿病専門医による専門外来を中心に、高血圧症・脂質異常症・脂肪肝・高尿酸血症など生活習慣病を総合的に診療しています。院内ではHbA1cの迅速測定を行っており、その日のうちに結果をご説明し、必要に応じて治療方針をご提案します。また、甲状腺エコー検査は医師がその場で施行・結果説明を行い、女性医師も在籍しているため、初めて受診される方でも安心してご相談いただけます。

当院は伊丹市鴻池にあり、駐車場9台完備、JR中山寺駅から車で約10分です。伊丹市だけでなく、宝塚市・川西市・池田市・尼崎市からも多くの患者さんにご来院いただいています。健康診断で「再検査」「要精密検査」と判定された方や、血糖値・HbA1c・コレステロール・血圧が気になる方は、お気軽にご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)