伊丹市で予防接種をお考えの方へ〜費用・公費接種・予約方法を医師が解説〜
- 2026年3月19日
- 予防接種(ワクチン)について

感染症を予防するために、予防接種(ワクチン)はとても重要な医療の一つです。特に高齢や糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方では感染症が重症化するリスクが高くなるため、適切なタイミングでワクチン接種を受けることが大切です。
伊丹市にあるつねだクリニックでは、成人の予防接種として
・肺炎球菌ワクチン
・帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
・インフルエンザワクチン
・新型コロナワクチン
の接種を行っています。
実際に当院でも、健康診断の結果やご家族の勧めをきっかけに「どのワクチンを打った方がいいでしょうか?」と相談に来られる方が増えています。この記事では、伊丹市で予防接種を検討されている方に向けて、予防接種の基本や費用、公費接種の仕組みなどをわかりやすく解説します。
伊丹市で予防接種を受ける前に知っておきたい基礎知識
ワクチンは「感染症を防ぐだけでなく、重症化や入院を防ぐ効果」があることが国内外の研究で確認されています。例えば肺炎球菌ワクチンは高齢者の侵襲性肺炎球菌感染症を約45〜75%減少させると報告されています。予防接種にはいくつかの種類があり、制度や費用の仕組みも異なります。まずは基本的な考え方を理解しておきましょう。
参考:Bonten MJ et al. Polysaccharide conjugate vaccine against pneumococcal pneumonia in adults. NEJM.
予防接種には「定期接種」と「任意接種」の2種類がある
予防接種は大きく
・定期接種(公費接種)
・任意接種(自費接種)
の2つに分けられます。
定期接種とは、国や自治体が公衆衛生上重要と認めたワクチンで、対象年齢の方は公費補助(自己負担軽減)で接種できます。
例えば
・肺炎球菌ワクチン
・インフルエンザワクチン(高齢者)
などは自治体による公費接種の対象になる場合があります。一方、任意接種は個人の判断で受けるワクチンで、基本的には自費での接種となります。帯状疱疹ワクチンなどは任意接種として接種されることが多いワクチンです。ただし近年、帯状疱疹ワクチンについては自治体補助の拡大が検討されており、各自治体に問い合わせが必要です。
公費負担とは?自己負担額の仕組み
「定期接種(公費接種)」とは、自治体がワクチン費用の一部を負担する制度です。
ただし、
・対象年齢
・接種期間
・自己負担額
などは自治体ごとに異なります。例えば伊丹市では、高齢者肺炎球菌ワクチンや高齢者インフルエンザワクチンなどに補助制度があります。また、宝塚市・川西市・尼崎市など周辺地域でも似た制度がありますが、細かな条件は市ごとに違うため注意が必要です。そのため、予防接種を検討される際は、自治体から届く案内や公式情報を確認することが大切です。詳しい内容が分からない場合は、医療機関に相談することで自分に必要なワクチンを整理することができます。
つねだクリニックで接種できる予防接種
伊丹市にあるつねだクリニックでは、主に成人を対象とした予防接種を行っています。特に当院には
・糖尿病
・生活習慣病(高血圧・脂質異常症など)
・甲状腺疾患
の方が多く通院されており、感染症の重症化予防としてワクチン相談を行うケースが増えています。世界的な研究でも、糖尿病患者では肺炎・インフルエンザの入院リスクが約1.5〜2倍高いと報告されています。
参考:American Diabetes Association. Standards of Medical Care in Diabetes.
肺炎球菌ワクチン(高齢者の肺炎予防)
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は高齢者の肺炎の主要な原因菌の一つです。
65歳以上では
・肺炎による入院
・菌血症
・敗血症
など重症化リスクが高くなります。
日本では高齢者を対象に肺炎球菌ワクチンの定期接種制度があります。対象年齢や費用については自治体によって異なるため、詳しくは医療機関へご相談ください。肺炎球菌ワクチンの制度や種類については、別の記事で詳しく解説しています。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルス(Varicella Zoster Virus)が再活性化して起こる病気です。年齢とともに発症リスクが高くなり、強い痛みが長く続く「帯状疱疹後神経痛」を引き起こすこともあります。帯状疱疹の予防にはワクチン接種が有効とされています。当院ではシングリックス(一般名:recombinant zoster vaccine)を採用しています。シングリックスは不活化ワクチンで、通常2回接種が必要です。
このワクチンは
・2回接種
・予防効果 約90%以上
と報告されています。面白い研究として、帯状疱疹ワクチン接種者では認知症リスクが低下する可能性も報告されており、現在世界的に研究が進んでいます。
参考:Lal H et al. Efficacy of recombinant zoster vaccine. NEJM.
インフルエンザワクチン
インフルエンザは毎年冬に流行する感染症です。
特に
・高齢者
・糖尿病患者
・心疾患患者
では重症化しやすく、ワクチン接種が最も有効な予防手段とされています。日本では不活化インフルエンザHAワクチンが使用され、毎年流行株に合わせて更新されます。
研究では
・入院リスク 約40%減少
・死亡リスク 約30%減少
と報告されています。そのため毎年秋〜冬前の接種が推奨されています。
参考:Grohskopf LA et al. Prevention and control of seasonal influenza. CDC Guidelines.
新型コロナワクチン
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、現在も高齢者や基礎疾患のある方で重症化リスクが高い感染症です。
日本では主に
・コミナティ(一般名:BNT162b2)
・スパイクバックス(一般名:mRNA-1273)
などのmRNAワクチンが使用されています。大規模研究では
・入院リスク 約80〜90%減少
と報告されています。接種対象や制度は国や自治体の方針により変更される場合があります。最新の接種情報については自治体の案内をご確認ください。
参考:Polack FP et al. Safety and efficacy of BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. NEJM.
伊丹市以外にお住まいの方が当院で接種する場合
つねだクリニックには、伊丹市だけでなく周辺地域からも多くの患者さんが来院されています。
阪神7市1町の予防接種実施依頼書について
伊丹市以外の
・尼崎市
・西宮市
・芦屋市
・宝塚市
・川西市
・三田市
・猪名川町
などにお住まいの方が、伊丹市の医療機関で定期接種を受ける場合は
「予防接種実施依頼書」
が必要になる場合があります。
つねだクリニック(伊丹市)で肺炎球菌ワクチンなどの定期接種を希望される場合は、事前にお住まいの自治体で「予防接種実施依頼書」の発行が必要です。発行された依頼書を当院へご持参いただくことで、公費負担での接種が可能となります。詳細は各自治体の窓口にご確認ください。
予防接種の副反応と注意点
ワクチンは安全性が高い医療ですが、接種後に副反応が起こることがあります。ただし多くは軽度で、一時的なものです。
よくある副反応
一般的な副反応には
・注射部位の痛み
・腫れ
・赤み
・軽度の発熱
・倦怠感
などがあります。通常は1〜3日程度で自然に改善します。
持病がある方の予防接種
糖尿病などの基礎疾患がある方では
・インフルエンザ
・肺炎
が重症化しやすいことが知られています。そのため糖尿病患者ではワクチン接種が特に重要と各国のガイドラインで推奨されています。当院では糖尿病専門医がワクチン接種のタイミングを個別に判断しますので、安心してご相談ください。
参考:American Diabetes Association. Standards of Medical Care in Diabetes.
まとめ
予防接種は感染症の予防だけでなく、重症化を防ぐためにも重要な医療です。伊丹市では公費による定期接種制度があり、対象となるワクチンは自治体の制度に基づいて接種することができます。
つねだクリニックには伊丹市をはじめ、川西市・宝塚市・尼崎市・池田市などから多くの患者さんが来院されています。糖尿病内科を専門としながら、予防接種についても総合的に相談できる内科クリニックです。院内には女性医師も在籍しており、駐車場も完備していますので、予防接種を検討されている方はどうぞお気軽にご相談ください。
(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)