片頭痛の原因・症状・診断ガイド|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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片頭痛の原因・症状・診断ガイド|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

片頭痛の原因・症状・診断ガイド

片頭痛とは?基本的な知識を解説

片頭痛は、こめかみや頭の片側にズキズキとした強い痛みが生じる慢性的な頭痛の一種で、日本人の約8%が経験しているといわれています。頭痛の頻度や持続時間には個人差がありますが、多くの場合、日常生活に支障をきたすほどの症状が現れます。また、頭痛が起こる前に視界に光がちらつく「閃輝暗点(せんきあんてん)」などの前兆症状を伴うこともあります。ここでは、片頭痛の特徴や他の頭痛との違いについて詳しく解説します。

片頭痛の特徴とメカニズム  

片頭痛は、血管の拡張や神経の過敏な反応によって発生すると考えられています。ストレスやホルモンバランスの変化、気圧の変化などが引き金となり、脳の血管が拡張し、炎症が起こることで痛みが生じるとされています。特徴的な症状として、片側のズキズキする痛み、吐き気や嘔吐、光や音に敏感になる過敏症が挙げられます。痛みが強く、仕事や家事ができないほどの影響を及ぼすことがあるため、適切な対処が必要です。

緊張型頭痛・群発頭痛との違い  

頭痛にはさまざまな種類があり、片頭痛とよく混同されるのが緊張型頭痛と群発頭痛です。

頭痛の種類

片頭痛

緊張型頭痛

群発頭痛

痛みの特徴

脈打つような痛み(片側が多い)

頭全体が締めつけられるような痛み

目の奥がえぐられるような激痛(片側のみ)

主な原因

血管拡張・神経の異常

ストレス・姿勢の悪さ

自律神経の異常

持続時間

数時間~3日間

30分~数時間

15分~3時間(1ヶ月ほど続くことも)

 

片頭痛の主な原因と誘因  

片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、特定の誘因(トリガー)によって引き起こされることが分かっています。ストレス、睡眠不足、食べ物、気圧の変化など、日常生活に潜むさまざまな要因が片頭痛を誘発する可能性があります。このセクションでは、代表的な誘因について詳しく見ていきます。

ストレス・睡眠不足と片頭痛の関係 

ストレスは片頭痛の大きな誘因の一つです。強い緊張状態が続いた後、リラックスした瞬間に片頭痛が発生することがあります。また、睡眠不足や寝すぎも片頭痛を引き起こす要因となります。規則正しい睡眠をとることが、片頭痛の予防に役立ちます。特に、スマートフォンやパソコンの使用を就寝前に控えることで、良質な睡眠を確保し、頭痛の発生を減らせる可能性があります。「7時間程度の質の良い睡眠」を意識しましょう。

気圧・天気の変化による片頭痛

気圧の変化も片頭痛を引き起こす要因の一つです。低気圧になると血管が拡張しやすくなり、片頭痛が起こりやすくなることが知られています。特に梅雨の時期や台風が接近する際に、片頭痛の発作を訴える方が増えます。天気の変化による片頭痛を予防するには、天気予報を確認しながら体調管理を心がけ、気圧変動に対する適切な対策(例えば、軽い運動や十分な水分補給)を行うことが大切です。

食べ物・飲み物が影響する片頭痛の誘因

片頭痛の発作を引き起こす食品として、チョコレート、ワイン、チーズ、カフェインを多く含む飲み物などが挙げられます。これらの食品には、血管の拡張を促す成分が含まれており、片頭痛のリスクを高める可能性があります。一方で、マグネシウムを多く含むナッツ類や葉物野菜は、片頭痛の発生を抑える働きがあるとされています。食生活を見直すことも、片頭痛の予防に有効です。

片頭痛の症状と診断方法 

片頭痛は、一般的な頭痛と比べて特徴的な症状が現れます。特に、頭痛が始まる前に現れる前兆や、発作時の症状は、片頭痛を見分ける重要なポイントになります。ここでは、片頭痛の症状と、医療機関での診断方法について説明します。

片頭痛の前兆と発作時の症状  

片頭痛の前兆として、視界にチカチカと光が見える「閃輝暗点(せんきあんてん)」、手足のしびれ、集中力の低下などが現れることがあります。また、発作が始まると、ズキズキとした拍動性の頭痛がこめかみや頭の片側に発生し、光や音に敏感になることが多いです。これらの症状を把握しておくことで、早めの対策が可能になります。

片頭痛の頻度や持続時間  

片頭痛の発作は個人差がありますが、多くの場合、数時間から72時間続くことが特徴です。頻度も週に1回の人もいれば、月に数回の人までさまざまです。痛みが長引く場合や、頻度が増している場合は、医師に相談することをおすすめします。

医療機関での診断方法  

片頭痛の診断には、問診と症状の確認が中心になります。医師は、頭痛の頻度や持続時間、発作時の症状などを詳しくヒアリングし、必要に応じてMRIやCT検査を行うこともあります。片頭痛かどうかを判断するには、頭痛日記をつけておくのも有効です。日々の頭痛のパターンを記録することで、医師が適切な診断を下しやすくなります。

片頭痛が疑われる場合のチェックポイント  

片頭痛かどうかを判断するには、セルフチェックが役立ちます。ここでは、自分でできるチェックポイントや、受診のタイミングについて解説します。

自分でできる片頭痛セルフチェック  

以下の項目に当てはまる場合、片頭痛の可能性があります。  

  • 頭の片側がズキズキと痛む  
  • 光や音に敏感になる  
  •  吐き気や嘔吐を伴う  
  • 発作前に視界に光がちらつく  

受診するべきタイミング 

片頭痛の症状が日常生活に支障をきたす場合、頭痛の頻度が増えている場合は、早めに医師に相談しましょう。適切な診断と治療により、生活の質を向上させることができます。

まとめ  

片頭痛は生活に大きな影響を与える頭痛の一種ですが、原因や誘因を理解し、適切な対策を講じることで症状をコントロールできます。伊丹市、川西市、宝塚市にお住まいの方、またそれ以外の地域にお住まいの方も、お気軽に当クリニックへご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)