花粉症の薬はいつから飲む?症状に合わせた正しい治療と対策を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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花粉症の薬はいつから飲む?症状に合わせた正しい治療と対策を医師が解説|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

花粉症の薬はいつから飲む?症状に合わせた正しい治療と対策を医師が解説

花粉症の薬にはどんな種類がある?

花粉症の治療というと「とりあえず薬を飲む」というイメージが強いかもしれません。しかし、花粉症の薬にはいくつかの種類があり、症状や生活背景に合わせて選ぶことがとても重要です。ここでは、基本となる花粉症の薬について、できるだけわかりやすく整理します。

抗ヒスタミン薬とは?

花粉症治療の中心となるのが抗ヒスタミン薬です。
これは、花粉に反応して体内で放出されるヒスタミン(くしゃみ・鼻水・かゆみの原因物質)の働きを抑える薬です。

現在よく使われるのは「第二世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれるもので、眠気が少ないのが特徴です。代表的な薬は以下の通りです。

  • フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®

  • ロラタジン(クラリチン®

  • セチリジン塩酸塩(ジルテック®

  • レボセチリジン塩酸塩(ザイザル®

  • デスロラタジン(デザレックス®

  • ビラスチン(ビラノア®

  • エピナスチン塩酸塩(アレジオン®

これらは、従来の第一世代抗ヒスタミン薬と比べ、日中の眠気や口渇が起こりにくく、仕事や運転がある方にも使いやすいとされています。

【参考文献】

  • 日本アレルギー学会「アレルギー性鼻炎診療ガイドライン」

  • ARIA(Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma)ガイドライン

 

眠くなりにくい花粉症の薬はある?

40代〜60代の方から非常によく聞かれるのが「花粉症の薬は眠くなるのが困る」という悩みです。

「花粉症薬は眠くなる」という印象は、第一世代抗ヒスタミン薬が主流だった時代の名残です。現在、眠気が特に少ないとされる代表的な薬は以下の通りです。

  • フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ®)

  • ロラタジン(クラリチン®)

  • デスロラタジン(デザレックス®)

  • ビラスチン(ビラノア®)

一方、第一世代薬(ポララミン®、レスタミン®など)は、眠気が出やすい代わりに即効性を感じることもあり、「夜だけ使用」「どうしても症状が強い日」など使い分けるケースもあります。ただし運転前の服用は避ける必要があります。「絶対に眠くならない薬」は存在しません。運転や仕事への影響が心配な方は、自己判断せず医師に相談して調整することが大切です。

【参考文献】

  • ARIA(Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma)ガイドライン

  • 日本薬剤師会資料

 

花粉症の薬に「強さ」の違いはある?

花粉症の薬について、「この薬は強いですか?」「もっと効く薬はありませんか?」と質問されることが非常に多くあります。

結論から言うと、花粉症の薬に単純な「強さの序列」はありません。重要なのは「症状の種類」と「その人に合っているかどうか」です。

現在のガイドラインでは、

  • 基本:第二世代抗ヒスタミン薬

  • 鼻づまりが強い場合:点鼻ステロイド薬
     (フルチカゾンプロピオン酸エステル:フルナーゼ® など)

  • 目の症状が強い場合:抗アレルギー点眼薬
     (オロパタジン塩酸塩:パタノール®など

という症状別の組み合わせ治療が推奨されています。「強さ」を求めるより、「今の症状に合っているか」が最も重要です。

【参考文献】

  • 日本アレルギー学会「アレルギー性鼻炎診療ガイドライン」

  • ARIA(Allergic Rhinitis and its Impact on Asthma)ガイドライン

 

市販薬と病院で処方される花粉症の薬の違い

市販薬でも花粉症の症状を抑えることは可能ですが、

  • 成分量が少ない
  • 長期間使用を想定していない

という違いがあります。

病院では、症状の強さや持病(糖尿病・高血圧など)を考慮して、より適切な薬の選択や用量調整が可能です。「毎年つらい」「市販薬が効かない」という方は、内科での相談がおすすめです。

 

花粉症の薬はいつから飲むのが効果的?

花粉症治療で非常に重要なのが、薬を使い始めるタイミングです。

症状が出る前から薬を使うメリット

花粉症では、花粉が飛び始める前後から薬を開始する「初期療法」が推奨されています。
症状が強くなってからよりも、早めに使うことで、

  • 症状のピークを抑える
  • 薬の効きが安定しやすい

といったメリットがあります。「いつから飲むか分からない」という方こそ、早めに医師へ相談することが大切です。

花粉症の薬が効かないと感じる原因

「薬を飲んでいるのに効かない」と感じる場合、

  • 開始時期が遅い
  • 症状に対して薬が合っていない
  • 服用方法が適切でない

といった原因が考えられます。

薬を自己判断で増やしたり中断するのは逆効果です。効きが悪い場合は、薬の変更や点鼻薬・点眼薬の追加で改善することが多くあります。

 

花粉症の対策は薬だけでは不十分

花粉症対策は、薬だけでなく生活習慣の工夫がとても重要です。

日常生活でできる花粉症対策の基本

基本となる対策は、

  • 花粉を「入れない」
  • 花粉を「持ち込まない」

ことです。外出時のマスク着用、帰宅後の洗顔・うがいは有効な対策です。

【参考文献】

  • 環境省 花粉症対策資料

 

マスク・メガネ・衣類での花粉症対策

マスクは、花粉吸入量を大幅に減らすことができます。また、花粉防止用メガネや、花粉が付着しにくい素材の衣類を選ぶことも有効です。特にウール素材は花粉が付きやすいため、外出時は注意が必要です。

【参考文献】

  • 環境省 花粉症環境保健マニュアル

 

室内での花粉症対策と注意点

室内では、

  • こまめな掃除
  • 空気清浄機の使用
  • 洗濯物の室内干し

などが効果的です。換気は必要ですが、花粉飛散の多い昼前後は避けるのがコツです。

 

糖尿病や生活習慣病がある人の花粉症対策

糖尿病内科として、特にお伝えしたいポイントです。

花粉症の薬と血糖値への影響

一部の治療(特にステロイド薬)は、血糖値を上げる可能性があります。そのため、糖尿病がある方では、使用薬剤の選択に注意が必要です。

抗ヒスタミン薬は、通常血糖値への影響は少ないとされていますが、自己判断は避け、必ず医師に相談してください。

【参考文献】

  • 日本糖尿病学会
  • 日本アレルギー学会

 

持病がある人こそ医師に相談すべき理由

複数の病気や薬を抱えている場合、

  • 飲み合わせ
  • 副作用

を考慮する必要があります。内科では、全身状態を見ながら花粉症治療を行うことが可能です。

 

【まとめ】

花粉症の治療では、薬にはいくつかの種類があり、症状の出方や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。また、同じ薬でもいつから使い始めるかによって、症状のつらさや日常生活への影響が大きく変わることがあります。薬だけに頼るのではなく、日常生活での対策をあわせて行うことで、花粉症はよりコントロールしやすくなります。

特に、糖尿病などの持病がある方や、普段から複数のお薬を服用している方では、自己判断で対策を進めるよりも、医師に相談しながら治療を選ぶ方が安心です。つねだクリニックには、伊丹市をはじめ川西市・宝塚市・尼崎市・池田市から多くの患者さんが来院されています。糖尿病内科を専門としながら、花粉症のような身近な体調不良についても、総合的に相談できる内科クリニックとして診療を行っています。

院内には女性医師も在籍しており、症状やお悩みに応じて安心してご相談いただける環境を整えています。駐車場完備で通院しやすい点も特徴です。「薬を飲んでいいのか迷う」「この対策で合っているのか不安」と感じたときは、どうぞ気軽にご相談ください。

文責:つねだクリニック院長 常田和宏