アレルギー性鼻炎の原因・症状・治療法を徹底解説!|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

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アレルギー性鼻炎の原因・症状・治療法を徹底解説!|つねだクリニック|伊丹市鴻池の内科・糖尿病内科

アレルギー性鼻炎の原因・症状・治療法を徹底解説!

アレルギー性鼻炎とは?基本的な知識を押さえよう

「季節の変わり目になると、くしゃみが止まらない…」「朝起きると鼻がムズムズ…」こうした症状、もしかするとアレルギー性鼻炎かもしれません。

アレルギー性鼻炎は、アレルゲン(花粉やハウスダストなど)が鼻粘膜を刺激し、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こす病気です。日本では国民の約40%がアレルギー性鼻炎を抱えているとされ、もはや「国民病」ともいえるほど。

風邪との違いは?

✔ 風邪:数日で治る、発熱やのどの痛みを伴うことが多い

✔ アレルギー性鼻炎:長期間続く、特定の時期や環境で悪化

アレルギー性鼻炎の定義と種類(通年性・季節性)

アレルギー性鼻炎には、通年性と季節性(花粉症)の2種類があります。

① 通年性アレルギー性鼻炎

・原因:ハウスダスト、ダニ、ペットの毛など
・特徴:1年を通して症状が続く(特に朝や掃除後に悪化)

② 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

・原因:スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ科の花粉
・特徴:特定の季節に症状が出る(春や秋に悪化)

どちらのタイプも治療法は似ていますが、原因を特定することでより効果的な対策が可能です。当クリニックではアレルギー検査を行い、最適な治療法をご提案します。

花粉症とアレルギー性鼻炎の違い

「花粉症」と「アレルギー性鼻炎」、混同されがちですが、実は違います!

✔ 花粉症:花粉が原因で、季節限定(春・秋)
✔ アレルギー性鼻炎:花粉以外にもダニ・ハウスダストが原因で1年中発症

花粉症は「春だけの問題」と思われがちですが、秋にもブタクサやヨモギが飛散するため、注意が必要です。「春・秋に鼻炎が悪化する人は、花粉症の可能性大」なので、早めの対策をおすすめします。

アレルギー性鼻炎の主な原因

アレルギー性鼻炎の原因は「吸入性アレルゲン」が大半を占めます。

主なアレルゲン

✔ 花粉(スギ・ヒノキ・ブタクサなど) → 季節性鼻炎の原因
✔ ハウスダスト・ダニ → 通年性鼻炎の原因
✔ ペットの毛やフケ → 通年性鼻炎の原因
✔ カビ・化学物質(PM2.5など) → 環境によって悪化

原因を特定することで、生活環境の改善や治療の選択肢が広がります。

花粉によるアレルギー(スギ・ヒノキ・ブタクサなど)

花粉アレルギーは「春だけの問題」ではありません!

主な花粉アレルゲンと飛散時期

✔  スギ・ヒノキ(春:2〜5月) → 日本人の約70%が影響を受ける
✔  ブタクサ・ヨモギ(秋:8〜10月) → 意外と見落としがち
✔  イネ科(初夏:5〜7月) → 田んぼや河川敷に多い

花粉症対策には「マスク・メガネ・室内環境の管理」が重要です!

ハウスダストやダニによる影響

通年性アレルギー性鼻炎の大きな原因の一つがハウスダストやダニです。布団やカーペット、ぬいぐるみなどに潜んでおり、特に湿度の高い環境で増殖しやすい特徴があります。

ハウスダスト・ダニは通年性アレルギー性鼻炎の代表的な原因です。

✔  ハウスダスト:布団・カーペット・エアコン内部に潜む
✔  ダニ:高温多湿を好み、寝具・畳・カーペットに多い

対策

✔  布団・カーペットの掃除は週2回以上

✔  布団・枕はダニ防止カバーを使用

✔  エアコンのフィルターは月1回掃除

ペットや食物アレルギーとの関連性

犬や猫の毛、フケ、唾液がアレルゲンとなる場合があります。また、特定の食品がアレルギー反応を引き起こし、鼻炎の症状を悪化させることもあります。

✔  ペット(犬・猫):毛やフケ、唾液がアレルゲンとなる
✔  食物アレルギー:特定の食品がアレルギー症状を引き起こす

ペットアレルギーがある場合、動物との接触を減らす・空気清浄機を活用することが重要です。

アレルギー性鼻炎の症状と診断方法

「朝からくしゃみ連発」「鼻がムズムズして仕事に集中できない」…こんな症状、経験ありませんか? アレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが挙げられます。場合によっては目のかゆみや喉の痛みを伴うこともあります。症状は風邪と似ていますが、長期間続くのがアレルギー性鼻炎の特徴です。

鼻水・くしゃみ・鼻づまりの特徴

アレルギー性鼻炎の三大症状、くしゃみ・鼻水・鼻づまり。それぞれに特徴があります。

症状別のポイント

✔  くしゃみ:連発する(1回だけでは終わらない)
✔  鼻水:無色透明でサラサラ(風邪の鼻水は粘り気がある)
✔  鼻づまり:特に夜間に悪化(横になるとひどくなる)

特に、朝起きた時に症状が強く出る場合は、ハウスダストやダニの影響が考えられます。

目のかゆみ・咳・喉の違和感もアレルギー性鼻炎?

「くしゃみや鼻水だけじゃない?」と思われがちですが、目のかゆみ・咳・喉の違和感もアレルギー性鼻炎の症状です。

なぜ鼻炎で目や喉に症状が出るのか?

✔  目のかゆみ:アレルギー反応で結膜が刺激される
✔  咳:鼻水が喉に流れ込む(後鼻漏)
✔  喉の違和感:鼻づまりで口呼吸になり、喉が乾燥

これらの症状がある方は、単なる「鼻炎」ではなくアレルギー性鼻炎+αの可能性があります。

病院で受けられるアレルギー検査(血液検査・皮膚テスト)

アレルギーの原因を特定するためには、血液検査や皮膚テストが有効です。これにより、自分のアレルゲンを特定し、適切な対策をとることができます。

主な検査方法

① 血液検査(特異的IgE検査)

 ・アレルゲン(スギ・ダニ・ハウスダストなど)ごとに反応を調べる

 ・採血で簡単に検査可能(結果は数日後)

② 皮膚テスト(プリックテスト)

 ・皮膚にアレルゲンを少量塗り、反応を見る(即時結果)

 ・負担が少ないが、一部のアレルゲンのみ検査可能

「何が原因か分からない…」という方は、一度アレルギー検査を受けてみましょう。

アレルギー性鼻炎の治療法

アレルギー性鼻炎にはさまざまな治療法があり、症状やライフスタイルに応じた方法を選ぶことが大切です。

市販薬・処方薬の違い(抗ヒスタミン薬・ステロイド点鼻薬など)

「薬局で買える薬」と「病院で処方される薬」、何が違うのでしょうか?

市販薬と処方薬の比較

種類

市販薬

処方薬

抗ヒスタミン薬

効果はマイルド

眠気が少なく即効性あり

ステロイド点鼻薬

なし

強い炎症を抑える

重症度に応じて処方薬を選ぶのがベスト。

アレルギー性鼻炎に効く最新の治療法(舌下免疫療法・レーザー治療)

✔  舌下免疫療法:アレルゲンを少量ずつ摂取し、体を慣らす治療
✔  レーザー治療:鼻粘膜を焼き、過敏な反応を抑える

「薬を飲み続けるのが嫌…」「根本的に治したい!」という方におすすめです。

薬に頼らない改善法(鼻うがい・漢方・運動)

薬以外にも、生活習慣の改善でアレルギー性鼻炎を和らげることができます。

✔  鼻うがい:アレルゲンを洗い流す(専用の生理食塩水を使用)
✔  漢方薬:体質改善を目的とした治療(小青竜湯など)
✔  運動:免疫力を高め、鼻の通りを良くする

「できるだけ薬を使いたくない…」という方は、ぜひ試してみてください!

まとめ

アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンによって引き起こされる病気です。自分の症状や原因を理解し、適切な治療法を選ぶことで、症状を効果的に抑えることができます。市販薬・処方薬、最新の治療法、生活習慣の改善など、さまざまな方法を組み合わせて、自分に合った対策を見つけましょう。

兵庫県伊丹市や川西市、宝塚市にお住まいの方でアレルギー性鼻炎にお悩みの方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。

(文責:つねだクリニック院長 常田和宏)